諸聖人(マタイ5・1〜12a)
- 2020/10/29
- 21:38
「幸せのプレゼント」という種 「幸」という字は、「辛」という字に「一」を加えると「幸」となります。今は、「辛い」けれどおん父からのお恵みが「一つ」が加わると「幸せ」になるのかもしれませんね。きょうの典礼は「諸聖人の祭日」で、天の国に入られている聖人をお祝いいたします。 きょうのみことばは、『山上の説教』と言われている場面でマタイ福音書では、5章から7章29節まで続く教えが書かれてある部分で、最初の「真...
年間第30主日(マタイ22・34〜40)
- 2020/10/23
- 07:23
「愛の掟」という種 私が高校に入った時『自由と規律』(岩波新書 池田潔著)の感想を原稿用紙10枚分で書きなさい、という課題が出ました。もう、何を書いたのか覚えていませんが、ただ「自由は規律があって初めて安全を守られていること」「私たちは自由と聞いた時、何をしていいと思ってしまいますが、『自由』と『自由奔放』は全く別のもの」というようなことを書いた記憶があります。例えば、池に魚がいるとしますが、その魚...
年間第29主日(マタイ22・15〜21)
- 2020/10/16
- 08:00
「神のものは神に返しなさい」という種 ある方が、「死ぬって、どんなことなのでしょうか」という質問をされていました。この話を聞いた時、私が高校生の時、母に話したことを思い出しました。母は晩年「最近は耳が遠くなり、目も良く見えなくなり、忘れっぽくなってきた」と私に話してくれました。そんな時、私は「きっと、それは天国にいるもう一人の自分にお返ししていくということではないの。耳が遠くなったらその耳を天国の...
年間第28主日(マタイ22・1〜14)
- 2020/10/09
- 08:22
「おん父の声」という種 何か催し物をするとき、準備も大変ですが一番大変な者は、人を集めると言うことではないでしょうか。いろいろな宣伝をしても、催し物がどんなに良いものであっても、相手にとっては価値あるものか、興味を示すものかどうかで行くかどうかが決まります。 きょうのみことばは、『王子の結婚披露宴』の譬え話です。イエス様は、ファリサイ派やイスラエルの主だった人たちに対して話をされています。ある王は...
年間第27主日(マタイ21・33〜43)
- 2020/10/02
- 08:16
「愛の実り」という種 私たちは、喩え話や自分と直接関係がない物事に関しては、客観的に判断し、受け入れることができます。しかし、それが直接自分に関係すること、責任を負うようなことになると、慎重になったり、うまく考えることができなくなったり、あるいは尻込みしたりすることもあるのではないでしょうか。 きょうのみことばは、地主と悪い小作人の譬え話です。この箇所は、前の箇所に続き、イエス様が神殿にいる祭司長...