復活徹夜祭 (マルコ16・1〜8)
- 2018/03/30
- 09:26
「キリストの光」という種 復活徹夜祭は、「光の祝福」から始まります。司祭は、復活ローソクに火を灯し「キリストの光」と唱えます。信徒は、「神に感謝」と答えた後、司祭が持っている復活ローソクの火から自分が持っているローソクに火を灯し、それをまた周りの人にローソクの火を灯して行きます。今まで闇に包まれていた聖堂は、ローソクの光で一杯になり、なんとも言えない温かい空気に包まれます。 私たちが手にしているロ...
受難の主日(枝の主日) (マルコ11・1〜11)
- 2018/03/23
- 14:25
「ここに心を留める」という種 典礼は、聖週間に入ります。私たちは、四旬節を通して主の受難と復活を黙想して来ました。この四旬節を振り返りながら新たに復活を迎える準備となれば良いですね。 きょうのみことばは、イエス様がおん父のご計画を実行するために【エルサレムに入城】する場面です。このみことばこの前に「一行はエルサレムに上る途上にあった。イエスは先頭に立って進まれた。弟子たちは驚き、従う者たちは恐れて...
四旬節第5主日 (ヨハネ12・20〜33)
- 2018/03/16
- 10:23
「『一粒の麦』になる」という種 私は、最近2本の映画を観ました。一つは、2015年にパリ行きの特急列車内で起きたテロ事件を扱った『15時17分、パリ行き』(2018年3月公開)という映画と、もう一つは、2013年にボストンマラソンのゴール付近で起きた爆弾テロ事件を扱った『ボストンス トロング』(2018年5月公開)という映画です。この2本の映画で共通するものは、主人公が、特別な人ではなく普通の人が自分の命を省みることなく...
四旬節第4主日 (ヨハネ3・14〜21)
- 2018/03/09
- 09:27
「真理を行う者」という種 『3本の木』という本があります。この物語は、それぞれの木が将来の夢を語ります。1本目の木は、宝石箱。次の木は、大きな船。最後の木は誰もが見上げるような大きな木になると語ります。この3本の木は、切り倒され最初に木はイエス様の飼い葉桶となり、次の木はイエス様と弟子たちを乗せる舟となり、最後の木はイエス様が担われた十字架となります。私たちは、イエス様が十字架に掛けられた十字架を仰...
四旬節第3主日 (ヨハネ2・13〜25)
- 2018/03/02
- 10:09
「私の中の神殿」という種 「便利」というのは、私たちの暮らしを快適にすることができるとても魅力的な言葉です。科学や技術の発展で特に家電製品や自動車、携帯電話やスマートフォンなどは、ここ数年で目覚しい変化や改良がなされ「便利」になってきました。しかし、時としてこの「便利」という言葉の中に大きな「落とし穴」があることも事実と言ってもいいでしょう。私たちの生活を振り返る時、その【便利さ】に固執するあまり...