年間第18主日 (ルカ12・13〜21)
- 2016/07/29
- 08:25
「裸でそこに帰る」という種 私たちは、医療がどんなに進歩しても、いつかは死を迎えます。それがいつなのか分かりません。ですから、いつ【死】を迎えてもいいように準備をしておきたいものです。私は、最近ヘンリ・ナウエンの『アダム』(聖公会出版)という本を読みました。この本は、アダム・アーネットの一生を書かれた本です。彼は、生まれながらに癲癇(てんかん)にかかり、また、難聴となるという、誰かの世話を受けない...
年間第17主日 (ルカ11・1~13)
- 2016/07/22
- 08:13
「『お父ちゃん』に祈る」という種 ある人から、「ブラザーは祈ったことがありますか。本当に祈って聞き入れられますか。祈っても一向に良くなりません。」と言われたことがあります。その方は、洗礼を受けていますし、以前は、熱心にミサにも与っていましたが、最近は、長い間ミサには与っていないそうです。私は、その方がどのような気持でこの質問をされたのか分かりません。きっと、苦しいことがあったのに、そこから救われな...
年間第16主日 (ルカ10・38〜42)
- 2016/07/15
- 07:58
「必要なことは、ただ1つだけ」という種 現代に生きる私たちは、日常生活の中でさまざまなストレスを受けています。それは、体と心に何らかの影響を及ぼしてしまいます。その原因の一つとして、「マインド・ワンダリング」というものがあります。これは、目の前の物事以外のことを考えるということです。例えば、明日旅行に行くとしましょう。その人は、部屋の掃除をしながら、「何を持って行こうかな。どんな服装で行こうかな」...
年間第15主日(ルカ10・25〜37)
- 2016/07/08
- 15:12
「わたしの隣人」という種 ことわざの中に「君子危うきに近寄らず」という言葉があります。それは、「教養があって、徳がある人は、自分の行動を慎むことができるから、危ない所に近づかない」という意味があるようです。逆の言葉として、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉もあってこちらは、「危険を避けていては、大きな成功を得ることができない」という意味のようです。私たちは、物事を行うためには、ときには、慎重...