年間第14主日 (ルカ10・1〜12、17〜20)
- 2016/06/30
- 11:10
「軽装で足りる」という種 旅行に行くときに、旅なれた人と、そうではない人の荷物の量は、かなり違います。例えその旅行が2、3日の小旅行でも小さなスーツケースかショルダーバックで足りる人と、大きなスーツケースいっぱいの人がいます。往々にして後者の人は、すべてが揃っていないと不安なのか、「もしかしたら使うかもしれない、足らなかったらどうしよう」とか心配する人のようです。 きょうのみことばは、イエス様が72人...
年間第13主日(ルカ9・51〜62)
- 2016/06/23
- 16:40
「神の国を宣べ伝える」という種 四字熟語の中に「猪突猛進」という言葉があります。これは、「周りの人や、状況を考えずに、一つのことに向かって、猛烈な勢いで突き進むこと」という意味です。言い方を変えると、「目標に向かって、一生懸命に向かおうという姿勢、実直さ」ということでもあるのではないでしょうか。 きょうのみことばは、イエス様がおん父の「受難と死、そして、復活する」というご計画を忠実に果たすために「...
年間第12主日(ルカ9・16〜24)
- 2016/06/17
- 09:33
「自分の十字架を担う」という種 私たちにとって、イエス様はどのようなお方なのでしょう。私たちの目には、イエス様がどのように映っていのでしょう。教皇フランシスコは、イエスのみ心の祭日のミサの中で「『良い羊飼い』のように、良い司祭は自分の時間を私物化せず、一人きりになろうと求めず、むしろいつでも失った羊を探すためにあらゆる危険をいとわない」と語られています。この姿がイエス様のお姿ではないでしょうか。 ...
年間第11主日 (ルカ7・36〜8・3)
- 2016/06/10
- 07:58
「足元に身を委ねる」という種 聖書の中には、いろいろな通貨の単位が出てきます。例えば、1シェケル(約2万円)、1タラントン(約3,000円)、1ムナ(約50万円)、1レプトン(約39円)のようにいくつかの通貨が出てきます。そして、これらの通貨が出て来るとき、私たちには一生手にすることができない金額から、日常でも使える金額まで出てきます。きょうのみことばに出てくるデナリは、1デナリオンが約5,000円ですから、500デナ...
年間第10主日 (ルカ7・11〜17)
- 2016/06/03
- 08:11
「生き返らせる」という種 「子どもが親より先に亡くなるのは、最大の親不孝」という言葉があります。身内の死は、誰が亡くなっても悲しいものですが、自分の子どもの死を受け入れるのは、親にとって本当に辛いことだと思います。 きょうのみことばは、イエス様がナインという町でやもめの亡くなった一人息子を生き返らせる場面です。イエス様と弟子たちは、カファルナウムで100人隊長の僕を癒された後ナインに向かわれます。弟...