年間第18主日 (マタイ14・13〜21)
- 2014/07/31
- 23:14
“要に繋がった一本の中骨”という種 夏の暑い時期に、鞄の中に扇子を入れておくと意外に何処ででも涼を取るのに便利ですし、ちょっとおしゃれな感じもいたします。扇子は、「扇面」(紙や布が張ってある所)と「親骨」(一番外にある両側の骨)、そして、一本一本の「中骨」があり、親骨を含むそれらの骨を「要」で留めて作られています。 この扇子を、私たちの信仰生活と置き換えてみると、面白い発見が出てきます。例えば、“要”...
年間第17主日 (マタイ13・44〜52)
- 2014/07/25
- 07:26
“いいとこめがね”という種 『いいとこめがね』ってご存知でしょうか。ACジャパンのCMなのですが、“人のいいところを探す”というというCMです。誰でも、何かしらの良いところ、良いものを持っています。それを、見つけるということなのです。同じように、人を成長させるときには、その人の良いところを指摘して、「褒めていく」という方法があります。私たちは、人の欠点はよく見えますが、長所を探すということはあまりなれていま...
年間第16主日 (マタイ13・24〜43)
- 2014/07/18
- 07:29
「耳のある者は聞きなさい。」という種 私たちは、他人の欠点はよく見えますが、自分の欠点は見えづらいものです。福音書にも出てきますが、「兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目にある丸太に気づかないのか。」(マタイ7・3)とあるように、私たちの心の中には、このような傾向を持っているのではないでしょうか。特に、自分の意見や考えと違う人や、自分より弱い立場の人に対して、何とかしてあげたい、という気持...
年間第15主日 (マタイ13・1〜23)
- 2014/07/11
- 06:13
良い心の土壌を作るという種 田畑を作る時には、まず、土壌作りから始めなければなりません。土壌作りは、薮(やぶ)や葛(かずら)また、他の木々が生い茂っていればそれを伐採し、根を取り除きます。次に、土地を耕し、肥料や石灰を蒔き、畝(うね)を作って行きます。これで、ようやくできた土壌に種や苗を等間隔に植えて行きます。しかし、植えただけでは作物は成長しません。水や肥料を与えることは、当たり前ですが、作物に...
年間第14主日 (マタイ11・25〜35)
- 2014/07/04
- 23:57
イエス様の軛を頂くという種 「コツ」をという言葉があります。たとえば、「料理をおいしくするコツ」や「○○を覚えるコツをつかむ」という時に使う「コツ」です。もともとは、「骨(こつ)」から来た言葉で、骨は体の中心にあり、体を支える大切な役割をしていることから、人間の本質や素質の意味を表す言葉だそうです。私たちは、この「コツ」と「基礎」「基本」を用いながら何かの業をしているのではないでしょうか。 最近私は...